原発問題で責任や権利や主張を求める方々の姿に、疑問を持ち続けている日々。
過去にもあったであろう問題にどう対応していたのだろうと手にしてみました。
写真記録帖でしたので文章は少なかったのですが、炭鉱で働いていた方の地下1000メートルでの作業様子や日常生活が写し出されていました。
想像が出来ない世界ですが、現実に明治から昭和にかけての時がありました。
炭鉱は閉山されましたが、今もなお苦しんで生活をされている方も。
囚人たちに働かせた時代、第二次大戦中朝鮮半島や中国から徴用や強制連行された働いた人、お金の為に入山する人。
そこで働いた(働かせられた)理由はさまざまですが、今私がこうしていられるのは、少なくともそういう人たちのお陰です。
著者は戦後半年間上海にいたが、何も危害を加えられず家財道具まで持たせてくれたと記してありました。
なので、日本人が強制連行して働らかせた中国人や外国人のことにとても心を痛めてた様子。
話はそれますが、マレーシアのある歴史資料館を見学していたときに、
「マレーシアが日本だったのは、何年間だったのか?」と質問をしていた日本人に遭遇しました。
「3年です」とマレーシア人が答えると
「たった3年?日本人も根性ねえなー」という言葉。
戦争は根性なのでしょうか?なんとも言えない気持ちになりました。
日本では絶対に手にしなかったであろう一冊です。
自分はやはりまだまだ知らないことがあるのだと改めて思いました。
いろいろな情報は、PCで簡単に入りますが「本を手にとって読んでみる」これはとても大切なことなのだと。
読み終えて帰ろうと、何気なくみた空。
ヘイズで曇っています。
急速に発展しているKLですが
私はのんびりドシドシ歩いていこうと思います。